アウトプット重視派とインプット重視派
更新頻度が落ちてしまっている本ブログですがもう少しペースをあげようと、多少ゆるいエントリーでも投稿していくことにしました。スマホにはてなのアプリも入れてみました。
ブログというのは自分にとって貴重なアウトプットの機会で、書くことと考えることはイコールなので、過去を遡ってもよく書けている時期は思考もクリアになっている。いま色々と構想しているステージなので、書く頻度を高めて行きます。
さて、思考の深め方はアウトプットからはいる人とインプットからはいる人の両方がいると思います。前職のコンサル時代はアウトプットの目的立脚で一気にインプットする人が多かった気がしますが、今の仕事はわりと研究熱心な人が多いので、継続的に大量にとにかくインプットをこなす人が多いです。
アウトプット型かインプット型かは、ちぎりん氏さんが自信をライフネットの出口社長と対比させていたのが記憶に残っています。
http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/touch/20111030
出口社長はそのご自身のスタイルを、「少しずつ少しずつ薄皮のようにインプットを積み重ねていく。長年にわたる大量のインプットの蓄積から、じわーと洞察(思考の結果)を出していく」と表現されました。
何十年にもわたり複数の新聞を熟読、大量の書籍を読み、たくさんの場所を訪れ、たくさんの人と話し、とにかくインプットを積み重ねる。それを続けていれば、いつかは「ユニークな思考の結果である洞察」が滲み出てくる。だからアウトプットを焦らず、インプットに励め、ってことだと思います。
一方の私は、略 自分が出したいと考える「価値あるアウトプット」を具体的に想定し、そのアウトプットに必要な情報を能動的に探しに行くのが「あるべきインプット方法」だと考えています。
これ、どちらもよく分かりますね。
私の考えでは、論理的に考えて答えを導き出せるテーマや、短期的に成果を出さねばならない仕事についてはアウトプット型のインプットで良いのだと思います。例えば一ヶ月にとある企業にコンサルティングレポートをしなくてはいけないので業界研究や関連領域の本を一気に読み込もう、みたいなパターンです。
一方でリーダーシップや経営哲学など、必ずしも論理的な答えの無い領域では、自分自身が答えとなるしかなく、そのためには様々な領域のインプット(書籍に限らず人生体験そのもの)を繰り返し、それを自分の中で熟成させていくプロセスが必要です。自社の経営理念を作らないといけないから関連本を10冊読んで、、というわけには行きませんから。
もう少し言うと、リーダーシップというのは人間にまつわる問題です。いくら論理的に意思決定してもそれを実行するのは人間です。つまりリーダー として成功するためには人間理解を深めることが大切で、人間の本質に触れるには哲学や宗教、音楽や美術など何千年にもわたって人間が育ててきた知恵に触れるのが有効になります。リーダーにはリベラルアーツが必要と言われるのはそのためです。
というわけで両者の違いを言い換えると、アウトプットする目的が違うということですね。
そして年齢を減てポジションが上がるとより正解のない世界でのアウトプットが求められますから、じわじわ型のインプットがより重要になる、と思っています。
一方で、最後に加えると、ツイッターやブログのような、ゆるいアウトプットの場は、思いがけないアイデア、セレンディピティを生む場として有効だとも思っています。書くことで頭を回す目的です。ということで本ブログももう少しやって行きますのでどうかお付き合いのほどよろしくお願いします。^^
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