結果を出すのがリーダーの仕事
最近あらためて思うことですが、リーダーの仕事を一つ上げろと言われればやはり「結果を出す」ことだなぁと思います。今回のサッカー日本代表が良い例で、結果が出れば周りの評価は一変する。業績が上がれば、スタッフのモチベーションも、細かな問題も、知らない間に解決していたりすることもある。
もちろん、結果が出ればあとは何でもよいかというとそうではない。でも結果が出ないと、様々な投資に回すお金も出せず、やりたいことができなくなる。そういう意味ではリーダーは誰よりも結果を出さないといけないし、また結果が出せそうな道筋を常に示さないといけない。
結果というのはなんとなく出るものではなくて、死に物狂いで出しに行かないと出ない。結果とは、コミットメントの先にあるものだと思います。日本代表でいうと全盛期の中田や、今回でいうと長友がチームメンバーに厳しい要求をしていましたが、コミットメントというのは、時に仲間に厳しい要求をするという形で表出します。こういう姿勢もまたリーダーシップだと思います。
その時にリーダーを襲うのは、厳しいことを言うとチームのモチベーションが下がるのではという恐怖です。チームの雰囲気が悪くなって嬉しい人は誰もいない。それはどんなリーダーでも同じでしょう。でも勝つために必要であれば、心を鬼にして言うべきことは言わないといけないこともあります。
コミットメントと対極にあるのは、批判や文句です。人間誰しも、苦しくなると不満が出るのは当たり前でしょう。それが結果を出すという目的からきているなら良いですが、ストレスを吐き出すだけなのであれば、むしろチームを勝ちから遠ざけるものです。
よく「野党になるな」といいます。与党(=当事者)の意識をがあれば、批判だけではなく提案ができるはず。批判のための批判をする野党意識はチームを勝利から遠ざけるし、何より自らのレピュテーションやモチベーションをも下げてしまう。ただ残念ながら野党意識の人を完全に変えるのは難しい。一定の割合で存在するのは仕方ないくらいに思っておくのが現実的で、それにより自らのメッセージングが影響されてはいけないでしょう。