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「発信力」を高める上で大事な3つのこと

最近、私の周りでは「発信力」がキーワードです。

SNSによってビジネスパーソン「個人メディア」化したことで、「発信」できる能力の重要性は増しつつあります。SNSで発信をする前にリアルで良い仕事をすることは自明ですが、一方でSNSでの発信の仕方についても戦略的に考える必要がありそうです。今日は「発信力」について思う事をメモします。

1.誰に発信するのか〜「既接触者」と「未接触者」
以前、「英語話者にも読んでもらえるように英語オンリーでつぶやく!」ということを始めたことがありますが、呟き始めた途端みるみるフォロワーが減って途中で辞めました。当たり前の話で、自分のフォロワーは当時ほとんど日本人で、私の英語の呟きなんて誰も興味が無かったのです。その体験を通じて、「既接触者への発信」と「未接触者への発信」は意味が異なるんだということを学びました。

既接触者に発信するのは、ラクですし心地が良いです。なぜなら既に彼らは自分のファンであるからです。FBならイイネもたくさんつくし、ツイッターならRTをしてもらいやすい。一方で、「発信を通じて自分のステージを変える」ことにチャレンジするなら、「未接触者」にどう読んでもらえるかを考えなくてはいけません。それは時として今の自分の発信のファンを捨てることになる、という覚悟が必要です。

2.どんなメディアで発信するのか〜「フロー」と「ストック」

先日、イケダノリユキ氏 @ikedanoriyuki が「TitterやFacebookの次に何が来るかだって?そりゃお前、ブログに決まってんだろ!」というエントリーを書いていて話題になりましたが、私もこの考えに賛成です。ツイッターフェースブックはあくまでフローのメディアであり、自分の考えをじっくりと理解してもらう目的には適しません。自分の考えをストックしていく場が別に必要で、それがブログです。フローメディアのツイッターが路上スピーチなら、ブログは講演会だとイケダさんは例えています。自分の真のファンに繋がるのは後者でしょう。

たとえを変えると、ツイッターやFBでだけつぶやくのは、お店もないのにチラシばかり撒くような商売に近いと思います。チラシを撒けば一次的にお客さんは増えますが、撒かないとお客さんは減ります。お店を繁盛させていきたければ、宣伝せずともお店に固定客がつくような努力をしていく必要があります。自分の考えに共感してくれるリピーターを少しずつ増やしてくためにも、ストックメディアという”お店”を開いておくことが必要です。

3.何を発信するのか〜「広さ」と「深さ」
発信するテーマは広げすぎず、深めた方が良いです。既に何万人もフォロワーがいるSNS界の有名人は、ご自身の守備範囲以外でも様々なニュースに反応したりとか、とにかく広くつぶやくケースもあります。しかしそれは、すでにご本人が個人メディアとしての価値をもっているからです。そうではなく、まだ発展途上の個人であればまずテーマを絞り、ある分野で秀でることを目指すべきと言えるでしょう。

「深く、狭く」をする際には「自分が何の領域のプロなのか」を決めてしまう必要があります。まだプロでなくても良いので、とにかく先に自分で決めてしまうことが大事です。そういった「タグ貼り」をして、その領域にできるだけ拘って発信していく。そうすると徐々に似たクラスタの人が集まってきます。それを続けていると、ある特定のテーマにおいての発信の第一人者として認められ、徐々にブランドが高まっていくのではないでしょうか。


以上、一般のビジネスパーソンが発信を通じて自分を高めていく上で大事だと思うポイント3点でした。