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自分で答えを出せる力

少し前の記事ですが、伊藤穣一さんと波頭亮さんの対談の一節。

日本と米国は、教育とラーニングという違いがあるんじゃないかと思う。出題者が求める答えを返すと満点になるのが教育で、出題者の意図とは違うけれど、出題者をひっくり返すほどの答えなら満点になるのがラーニング。日本はまさに教育国家でしょう。権威にいかに従うかを教えている。規格品をつくる工場労働者を育成するためには必要かもしれませんが、多様化の時代になり、オリジナリティが求められるようになると、権威に従う人材より「それはちょっと違うんじゃない」と言える人材のほうが重要です。

日本と米国、という捉え方が正しいかどうかはわからないけど、「答え探しではない、自分で解を見つけ出せる」人になることはとても大切。

本当の学習とは、自分で答えを”つかみ取る” ことだと思う。ではその「自分の答え」をつかみ取るにはどうするかというと、センスを養うしかない。

誰かが「正解」と言ってくれるわけではなく、自分で「正解」と思えるかどうかは、美しいか?幸福か?と言った「価値軸」を自分の中に育てないと、自分でその価値をジャッジできない。これがセンスがあるということではないか。

そして、そういった人間の価値軸を磨くための方法は、僕の知る限り3つしかない。

・思い切り人生を楽しみ苦しみながら生きて、「自分」と言う人間の経験を通じて人間を理解する・他人と徹底的に触れ合うことで、「人間関係」を通じて人間を理解する
・古典や芸術という「人間研究」の極みを通じて人間を理解する

なるべく若いうちからこういった経験を積むことが大事だと思う。