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リーダーシップとはコミットであり、狂気である。

最近思う事ですが、成長企業や成功しているプロジェクトを見ていると、そのリーダーに共通していることは「狂気」ともいえるコミットをしている、ということです。

ある会社の社長は、「面談を通じてタイ人部下とのコミュニケーションを増やす」というプロジェクトの中で、「とにかく上司は部下とコミュニケーションするのが最重要。」と繰り返し言い続け、「忙しくてできないんだったら、通常業務を減らしても良いから、やりなさい。それくらい重要だ」と言い続けていました。もちろん自分自身は忙しいさなかでも部下とのコミュニケーションの時間を捻出しています。

また別の、企業理念の策定・共有プロジェクトで、プロジェクト責任者のリーダーは「企業理念は会社経営にとって一番重要です」と、集まりがあるたびに何度も、何度も、何度も同じことを言い続けていました。またそこに対しては時間投資、人材投資を惜しみません。

また別の会社では、社員の思考規範をタイ人に落とし込むことに執念を燃やしています。社長が全部署を回って、同じことを何度も説明し、考え方を共有することをずーっとやっています。

こうしたリーダーからは「徹底」「執念」「やり切る」という言葉が出てきます。そして例外なく、自分自身に厳しく、そして学習意欲が高い。周囲からは時に怖い人に映りますが、実際にはとても愛情のある人が多い。コミットしたことを絶対にやりきる姿勢が、厳しい印象を周囲に与えているのと思います。

むかしユニクロの柳井さんを評して、側近の方が「あの人はパラノイアだ」と言っていたのを覚えています。狂気、偏執、といった意味で使っていたと思います。コトを成し遂げる人は、周囲からは頭がおかしい、と思われるくらいのコミットをしているのだと思います。

リーダーは結果にコミットするべきで、決して日和ってはいけない。僕は日和りがちの弱い人間なので、こうした普段接する厳しさを備えたリーダーから学ばせてもらっています。