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通訳を付けて講演をするとどうなるか

毎日ブログ書くぜ!Day6.

昨日、日本からお招きしたゲストにタイ語通訳を付けてセミナーをやって頂きました。通訳を付けてやるというのは普通慣れていないことなので、少し大変そうでした。講師の方は普段豊富なネタと軽妙なトークで面白い方なのですが、昨日はそれを減らして、要点を絞ってわかりやすくする講義に切り替えておられて、さすがのアジャスト力に感服した次第です。

自分自身もタイ人相手に研修をやる場合は、英語かタイ語になります。そして多くの場合はタイ語でやったほうが効果が高く、残念ながら僕のタイ語力では通訳を付けざるを得ません。従い、似たようなアジャストメントをずっと試みてきました。日本語で話すときに比べて通訳を付けて話すときは、色々な調整が必要です。特に、メッセージを明確にすることを心がけています。タイ語は英語と同じで主語の次に動詞なので、なるべく早めに結論を言ってあげないと、訳す方が大変です。日本語はずらずらと修飾語を先に述べることも可能ですが、それをしてしまうと通訳が混乱してメッセージが正しく伝わらない可能性があります。

また、使うべきエピソードも大幅に変更する必要があります。組織のたとえ話にしても日本では「野球」の話をよく使いますが、野球のたとえ話が通じる国は世界では多くないでしょう。サッカーなら世界共通でわかってもらえます。また、企業の事例を出す場合でも、トヨタなどの世界的に有名な企業なら良いですが、楽天リクルートの話をしても誰も知りません。グローバルに知られている企業を例に出さないとわかってもらえません。かくして色々なコンテンツはかなり変更を余儀なくされます。

他にもありますが、やはり「アウェー」で講演するのは色々と大変で、海外講演に慣れていない方は最初は色々と苦労するようです。自分自身は既に東南アジアで5年ほど仕事をしていますので、逆に日本で話をするのがだんだん無理になるくらいコンテンツがアジア仕様になってしまっています(これはこれで結構問題)。

ちなみにこれは通訳を付けた場合に限らず、自分で英語で話す場合も同じだなと思います。自分も英語で講演や研修をする場合は、なるべくメッセージを明確に、一つ一つのフレーズを短く切って、また誰でもわかりやすい事例を使って話すようにしています。東南アジアの場合、相手が英語ネイティブではない、というのもその理由ですね。相手と環境によって自分のコミュニケーションを常にアジャストしないといけないわけです。例えていうならサッカー選手がそれぞれのスタジアムの芝生の状態によってプレーを調整するのと同じでしょうか。