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起業、人事、アジア、などなど

東南アジアのHRを育てる

HR College (人事の学校)というのをバンコクで始めています。HRの第一人者の元リクルート、現人材研究所曽和さんのご協力もあって、とても良い内容になっていると思います。今年は合計4回バンコクでやります。

参加者のコメントで印象的だったものの一つに、「タイでは人事は人気のない職種だ」というものがありました。全ての会社でそうとまでは思いませんが、総じてややバックオフィス、事務屋、というイメージがあるようで、優秀な人材を配置しようとしない企業も確かに見られます。

我々が伝えたいのは「人事は非常に面白く、かつプロフェッショナルな仕事」だということです。人材は企業の根幹ですし、また、理念、戦略、といった上流部分を理解していないと本当に人事の企画をすることは出来ず、ただの「運用屋」になってしまいます。講座では上流部分から理解をし、施策に一貫性を持たせていく重要性を語っています。

日本では人事はジョブローテションの中で育てることが多いので、スペシャリストが少ないという批判が長らくありましたが、逆に戦略視点を持った人事は今思うと沢山いたなぁ、という印象を持っています。

かたや東南アジアは人事スペシャリストは多いですが、戦略視点、および現場を動かす力、はまだまだ伸ばす余地がある印象です。我々の経験から、人事に必要な幅広いスキルセットを伝えて行きたいなと思っています。

私の短い経験から言うと、そもそも東南アジアの組織は「同質性が高いが流動性も高い」という特徴があり、日本型HRでも欧米型HRでも読み解けない複雑さがあると思っています。アジアにあった人事組織マネジメントを、というのが弊社Asian Identityの創業の背景なのですが、まさにその根幹が人事スタッフの育成であると思っています。

というわけでライフワークとして続けて行きたいです。また他の国でもやっていこうと思っていますので、是非アジアHR仲間の皆さま、一緒に取り組んでいきましょう。よろしくお願いいたします。