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一番近くにいる人を大切にできるか?

拡大期の経営者に起こりがちなこととして、自戒を思い切り込めて、最近感じること。

会社が大きくなってくるとやること・考えることが増えるので、足元まで意識が及ばないということがよく起きるような気がします。良くあるパターンとしては、

1.社内に割く時間よりも社外に割く時間が増える (社内ミーティングを簡単にスキップしたり・・)

→リーダーが社内の予定を軽視すると、今度はメンバーがそれをやり始め、組織の文化が緩んでいく。

2.人の見切りが速くなる(こいつは使える、こいつは使えない、的な判断をすぐしてしまう)

→上司が信じてあげないと部下は育たない。取った責任も・育てる責任も、自分にある。部下の批判をするのは簡単だけど何も生まない。

3.メンバーが「できている」ことよりも「できてない」ことの方が気になり始める (あれ?なんでまだこんなこともできないんだ?とイライラし始める)

→自分の理想の状態の進化や自分の変化にメンバーがついていっていない。自分の進化とメンバーの進化のスピードは異なる、と冷静に見つめることも大切。

これらのことは全て、メンバーに何かの変化が起きているからではなく、「自分」が変化しているからだと思います。

リーダー自身の変化で組織を引っ張っていくのはリーダーシップの基本でそれ自体は良いことです。が、それによって生じる周りとのギャップを冷静にとらえないと、部下への不満、イライラ、が募る経営者になってしまいますので、気を付けたいです。


どこまで行っても、マネジメントの基本は自分の最も近い人を幸せにすることにあると思います。近くの人を幸せにできない人に遠くの人を幸せには出来ません。