距離に騙されない
こないだのフォーラムでも話したのですが、海外での仕事の難しさの一つは、関係者との「距離」。人間は、物理的距離が離れるだけで気持ちも離れていくものだと思います。
何も悪いことしてないのに「海外拠点のやつら何やってんだ」と思われ、逆に「本社の連中はわかってない」みたいな感情がわいてくる。顔を合わせてみると簡単に氷解するようなことが、顔を見ないということだけでこじれてしまう。
こうした心理的メカニズムが働くのは恐らく人間が動物である以上は仕方がないのかな、と思いつつも、我々は理性ある人間なのだから、それに意識的に抗うべきなんじゃないの?といつも思います。
つまり、「距離が離れてるからってケンカしないで、意図的に距離を縮める努力や捉え直しをしよう」ということです。Skypeしていて「あ、なんか今ムッとした雰囲気になったけど、これって単純に距離のせいかもな」と、すこしボーナス加点?して上げるくらいがちょうど良い。
これって遠距離恋愛と同じだと思います。会えないからこそお互いの地道な努力が大事。あ、単身赴任もそうかも。
僕の場合日本本社はないものの、リモートのプロジェクトも多いので、こうしたことを自分に言い聞かせてます。もちろん顔を合わせられるに越したことが無いので、必要あれば躊躇せず飛行機で飛んでいくようにもしています。
(Facebookポストからの転載)