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起業、人材、アジア、などなど

会社経営について思うこと。

会社経営について、最近思うことをいくつか書いておきます。

1.「同じメンバーから違うアウトプットは出ない(出づらい)」

人間はある程度自分の得意なことが決まっているので、同じ人から新しいことはあまり出てこないな、と思います。出てこない人に「頑張って考えてみて」というのはお互いにアンハッピーです。

自分自身もそうで、色々と新サービス開発を試みていますが、作ったことが無いものを作るのは簡単ではなく、だったら作ったことある人に頼むか、どこかから借りてくるなりした方が圧倒的に速い。

イノベーション=組み合わせというように、新しいものを生み出したいのなら、いかに異分野の人を巻き込んで新しいものを作るかが問われると思います。マネジメントの役割は、そうした異分野の人を「知っていること」、その人を「巻き込める」こと、巻き込んで何かを動かす「スキームを作れる」こと、というなんじゃないかと思います。ちなみにその場合のポイントは「自分より優秀な人」にいかに「一緒にやりたい」と思ってもらえるか、だと思います。

2. 「限られたお客さんと複雑なビジネスをする(カスタマイズ型)」ことと「多くのお客さんにシンプルな商品を売る(プロダクト型)」ことは補完関係にある

起業するとこの2つのはざまで悩んでる人が多いなと思います。「どちらを取るか」という考えになりがちですが、むしろこの2つは両方ないと成り立たない、ということに合点が行くようになりました。 カスタマイズ型のビジネスモデルは「短期的な収益」「新しいナレッジ」をもたらしてくれる一方で、「顧客基盤の拡大」「長期的な収益」はもたらしてくれません。また複雑なビジネスはどうしても経験者がハンドリングしないといけないので、若いメンバーを育てるには不向きな仕事となります。 

プロダクト型のビジネスモデルはこれらの裏返しです。とりわけ「顧客基盤の拡大」による「長期的な収益」が得られ、またそこから「メンバーの成長」が得られるという意味でメリットが大きい。

大事なのは両社が相互依存関係にあるということです。カスタマイズ案件で生んだナレッジをプロダクトに還元しないとプロダクトは陳腐化する。一方でプロダクトで人を育てないとカスタマイズに投入できるリソースが増えない。「両方をバランスよく持つ」ということが必要だと思います。

3.「経営者が成長しないと会社は成長しない」

よく言われることですが、この「経営者の成長」という言葉を、最近はこういう風にとらえています。

一つは「新しい情報・ナレッジを取ってくること」。同じことをやっていてはサービスの競争力は落ちていきます。社長自身が一番勉強して、「新しい情報やナレッジを持ってくる」という価値を組織に提供して、メンバーからの信頼を得ることが大事だと思います。学ぼうとしないためにスタッフから見放される経営者は世の中に少なくないと思います。

もう一つは自分自身の「器を広げる」ということ。メンバーは、時に気に入らないことや予想外のことをします。それをどこまで「受け入れる」ことが出来るか。
もちろんしてはならないことはストップすることが必要ですが、単純に自分の価値観と違うだけで良いものをアウトプットしている場合は、「もしかしたら自分の基準が間違っているかも」と判断を留保して、「受け入れる」ということ。そうすことによってメンバーの能力を引き出し、活躍をサポートできると思っています。

4.「お金は使わないと入ってこない」

お金はあると思ってもすぐなくなるので、不安になると「お金を貯める」ことに走りたくなります。もちろんお金がたくさんあるのはいいことですが、それでもやはり「お金を適切に使う」ことの大事さを感じます。

事業会社の経営も、基本的には投資が少ないとリターンも少なくなります。つまり何に「張る」かというのが経営者の重要な判断となります。広告に投資しブランドを高めるのか、人に投資し戦力を拡充するのか。お金の使い方が上手い社長は、この「リスク無くしてリターン無し」ということがよくわかっている気がします。

また、お金を貯め始めるとどうしても「守り」のモードになってしまいます。守りモードになるとつかめるチャンスもつかめません。「攻め」続けて、ある程度危機感があるくらいのほうが経営者としては健全だと思います。

5. 「経営者はWHY(理念)を語り続けないといけない」

最近は経営理念のコンサルティングが多く、「ビジョン屋」さんみたいになってきているのですが、一方で自分たちの会社の理念をちゃんと語っているか?というのを気を付けないとなと思います。

WHY(理念)から語るのは抽象的だし、めんどくさいです。時々お客さんは「?」という顔を浮かべますし、スタッフは「またか」という顔をします。それでもなおWHYを語るのは経営者の仕事です。

有名なGolden Circleの動画でも明らかになったように、WHYは人の頭ではなく心に響きます。

心にメッセージを届けることは、採用場面で仲間になってもらうときでも、お客さんにサービスを買ってもらううえでも大事なことです。今の時代は「モノ」ではなく「コト」(体験や関係性)を求めているからです。

経営者がWHYを語らないと、スタッフはWHAT(サービス)の話しかしないようになります。そのほうがわかりやすくてラクだからです。しかし、WHATの話だけしているようではただの「業者」です。WHYの話ができるようになって初めて「パートナー」になれると思っています。


ということで、最近感じることを5つほどにまとめてみました。また定期的に学びをアップデートしたいと思います。