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採用にコミットする

今朝はタイ人のCV(履歴書)を大量に見ていました。 
求人広告を出しているので、日々、有象無象のCVが送られてきます。半分くらいは「お前、これ適当に送っただろ?(怒)」みたいなものなのですが、中にはキラリと光る方もいるので、そういう方とはどんどん面接をセットします。 
弊社はまだ会社が小さいのでできることですが、こうしたナマの情報を自分でたくさん見ることは勉強になります。よく「タイ人は履歴書を”盛る”ので参考にならない」と言いますが、そもそもたくさん履歴書を見てたくさん面接をしないと「実際どの程度盛るのか」の理解も進みません。
 人の採用というのはなかなかシステマチックにいかない部分があります。僕は学歴や経歴などのスペックは参考程度で、性格や価値観、そしてポテンシャルで人を採用していますが、この感覚を人に伝えるのはなかなか難しい。それゆえ、こうした「一次スクリーニング」から自分でやらないと、思わぬ金の卵を取り逃してしまう可能性があると思っています。
 今弊社に在籍している社員も、もし誰かに一次スクリーニングを任せていたら、ひょっとしたら面接にこぎつけていないかも?というぐらい、スペック的にはあまり関係ない人もいます。今日CVを見ていた人で、タイの有名大学を出た後、なぜかアフリカでNPOをしていた、みたいな人が入っていました。こういう人はスペックが違うのでCVで弾かれがちですが、逆に僕だったらこういう人は真っ先に会います。もちろん会ってみたら大ハズレかもしれませんが、誰が優秀かというのはそれくらい書面ではわからないものです。 
また、採用も営業と同じで「量」が大事です。沢山のCVを見て、たくさん面接をこなせば、少しずつ良い人の見極め方がわかってきます。よく「タイ人の性格を面接で見抜けますか?」と聞かれますが、もちろん難しいです。でも少なくとも2年前よりはだいぶ見る目を養うことができてきていると思います。これはもう、量をこなして訓練していくしかないです。
 「人材採用」は経営者がコミットすべき最も重要な仕事だと思っています。弊社がいちおう何とか2年近くやってこれたのも、優秀なスタッフが頑張ってくれているおかげ。マネジメントの各種領域は権限委譲しながらも、採用の部分だけは、一次スクリーニングからこだわって関わっていこうと思っています。まだまだ会社が小さいからできることで、大企業の方には参考にならない話で恐縮ですが・・。