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Randomnessの大切さ


最近意識してるのは「Randomness」ということ。ランダムさ、いいかげんさ、予定調和からの逸脱、といったこと。

タイで働いていると、日本ほどはみんな計画的に仕事をしないので、いろんなランダムさがある。

今日いきなり会えるかとか、突然打ち合わせが始まるとか、彼女も連れてっていいか、とか(笑) 先日得意先のパーティーに行ったけど、家族や親戚が参加してたり、日本のビジネス慣習ではあまり考えられない風景だった。要するに、時間や場所を共有することにすごく「おおらか」。これは別にタイに限らず、東南アジアの人は割と近い印象がある。いわゆる南国気質。計画を立てるよりは、今を楽しく生きるのが上手な人たち。(もちろん全員がそうと言っているのではなく、日本人と比べればそういう人が多い、ということです)

日本人からすると、仕事に関する予定についてこうしたランダムさは結構ストレスに感じることが多い。「あらかじめ時間を抑えてくれよ」とか「呼んでない人がいきなり来ても困る」「こっちにも計画があるんだから」とか違和感を感じてしまうのだけど、最近はそういうことを言わないようにしている。慣れてきて感じなくなったということもあるんだけど。

よくよく振り返ると、ランダムさのマイナス効果はあまり大きくなく、ほとんどがプラスの影響ばかりだったりする。新しい人がいることで違った視点が入ったり、予定外の打ち合わせだったけど、今日あの話ができて良かったな、とおもったことのほうが多い。「予定が狂う」ことのデメリットは自分がストレスに感じることくらいで、予定にランダムさを許容したほうが新しい発見が多い。

これは「イノベーションには遊びが大事だ」といった文脈と似ているなと思う。決められたインプットからは決められたアウトプットしか出ない。イノベーションとは「新しい結びつき」なので、想定外の材料をごちゃまぜにして、さぁ何が起こるか、と見てみるほうが楽しい。偶発的な出会い、という意味ではセレンディピティという言葉で表してもいいかもしれない。

あまりランダムすぎると日本人や日系企業と仕事ができなくなるので危険ですが(笑)、適度なrandomnessを楽しみながら仕事をしていったほうが楽しいし、アウトプットも出るんではなかろうか、というのが最近のマイブーム。