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勝負を仕掛けて吹っ切れる

世の中よりだいぶ遅れての反応で恐縮ですが、橋下徹市長の会見は「めちゃめちゃカッコよかった」です。

あまりに爽やかなので、あれだけ晴れ晴れとした敗戦会見ができるのはどうしてだろう・・・と考えてしまいました。ふと思い出したのが、タイで出会うベンチャー起業家の皆さんの顔。出会う人皆、実に爽やかな表情をしてるんですよね。

できて1年やそこらのベンチャー企業なんて「半年後うちの会社はあるんだろうか」とか「来月のスタッフの給料払えなかったらどうしよう」とか、そんなレベルの不安やストレスは当たり前にあります。にもかかわらず、「つらい」とか「ストレス」とかいった言葉も出てこないし、態度からも感じられません。忙しいはずなのに、「忙しい」という言葉すら聞いたことがあまりない。

これって要するに、「自分で選んだ道なので、そこにツラさも何もない」という心境なんだと思います。橋本市長が言っていた、「戦をしかけて負けたんだから、それは仕方ない」ということとまったく同じだと思います。

僕はよく思いますが、「ルビコン川を渡る」「吹っ切れる」という心理状態が人間にもたらすパワーというものはとんでもないものがあります。大病などを経験した人がすごいリーダーになることがありますが、「一度死んだようなものだから」という心理状態も近いものがあるかもしれません。

起業が良いということを言うつもりはなく、この「勝負を仕掛けて、吹っ切れる」という状態を、自分の仕事の中でいかに作るか。これはビジネスパーソンがリーダーとして突き抜けるうえでも本当に大切なことだと思います