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アジア組織のリアル3 温度差のマネジメント

先週勃発したタイのクーデター。一方でタイ在住者からのメールで、「タイではもはや定例行事のクーデターですね〜♪」と何ともユルイ書き込みに、思わず苦笑い。

日本ではかなり大きく報道されていて、新聞などでも、最大限の注意を促す論調。軍による政権乗っ取りという異常事態なのだから無理もないこと。現地日系企業の駐在員は、日本本社からの報告要請に追われている。

一方で、現地側には「いつものこと」「そうは言っても市民生活に大きな影響は無い」「こんなことでいちいち縮小や帰国していたらビジネスなんてできない」という空気が漂う。(少なくとも私の周りでは)

もちろん、今回はかなりの事態なので夜間外出禁止令に伴う勤務時間の変更や出張の取りやめ、等、各社極めて慎重に対応している。一方で、いつどの段階で、徐々に平常運航に戻していくか?については政局を見ながら議論をしている。頻繁にクーデターやデモのあるこの国では、過度な対応は禁物だからだ。

こういう「温度差」は、今回の一見に限らず、日常的に頻発していて、ビジネスにおいても海外組織との意識差、意思決定の阻害要因、になったりする。物理的に距離が離れていることで、断片情報の解釈で判断してしまったり、イメージが先行して独り歩きしたり、事実よりも感情・ムードが優先してしまったり・・・という事が起こる。

・現地の空気に触れ、見聞きしないと分からないことが沢山ある(百聞は一見に如かず)
・日本と東南アジアを比較しても意味がない(違う常識で判断しないとダメ)
・リスクはあるが、アジアでビジネスをしないという選択肢は無い

という話がいつもクライアントとの間では話題になる。
こういった同じ原則・判断基準を共有しながら議論するにはどうすればよいのか?という事は海外拠点を預かる人々が日々悩んでいるポイントのように思う。

個人的には本社と海外拠点との「意識の繋ぎ」はまだまだできる部分だと思っている。