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子供のほめ方と部下のほめ方


「子どもを伸ばすほめ方」という記事が、マネジメントにも通じる部分が多く参考になったので一部抜粋しておきます。

育児書などには、よく「子どもが何かを達成したら、その場でほめてあげましょう」と書いてあります。そのため、子どもが何かをするたびに、「すごいね〜!」「えら〜い!」とオーバーにほめたたえる親が増えました。

しかし、こんな風にほめられても、子どもはうれく感じるでしょうか? 「このくらいでほめてもらえるの?」「ちょろいもんだ」と親が甘く見られたり、「なんでほめるんだ?」「ちょっとヘン」と冷めた目で見られるのがオチです。つまり、オーバーにほめられても、心のこもったほめ言葉とは受け取れないのです。

子どもの心にいちばん響くのは、素直に感じた「感動」のフィードバック。たとえば、自分が描いた絵に、「お! この表情、いいね」と反応してもらえたり、テーブルセッティングを手伝った後に、「わぁ! きれいに並べてくれてありがとう」と、喜びのこもった感謝の気持ちが伝えられること。こうした、心から漏れる一言を伝えられると、うれしくなるのです。

もう一つは、子ども自身が取り組んだ物事の「プロセス」や「クオリティ」がほめられること。たとえば、テストでいい点数をとれたとき、「この問題、苦戦してたのによくできるようになったね」「ここ、引っ掛け問題なのに解けたんだね」というように、中身(プロセスやクオリティ)をよく見てほめること。すると子どもは、「うちの親、分かってくれてるなぁ」という満足感を感じるのです。

褒めることが「感動」のフィードバックであること、大事ですよね。

上司が部下の成果をたたえる際、「おめでとう!」とか「素晴らしい!」という一言を使うのをよく見ますが、あまり相手に響いてないんじゃないでしょうか。むしろ、「やったー!」「よっしゃー!」の方が、上司も一緒に喜んでくれてる気がして嬉しかった記憶があります。細かい工夫ですが。皆さんはどうですか?

また、「プロセス」をほめるのは仕事でも大事ですよね!「ほめるときは具体的にほめる」。これが原則です。

ところで、親は何気なくほめているものですが、ほめ方を間違えると、子どもの心をさびしくさせてしまうことがあるので、要注意なのです。

さびしくなるほめ方の一つは、「何かをさせよう」という意図のあるほめ方をされたときです。たとえば、描いた絵を「上手ね〜!」とほめられた後、「じゃあ、これもやってみよう」と問題プリントが渡される。お手伝いをして「えらいわね〜!」とほめられた後、「これもできるよね」と新しい仕事を与えられる。このように、ほめ言葉がいつも要求と抱きあわせになっている場合、子どもはほめられて操作されるさびしさを感じるものです。

もう一つは、「結果」だけを見てほめられたときです。テストで100点をとったときに、「100点」という結果だけをほめられると、そのときはうれしく感じても、「次もパーフェクトじゃないと、ほめてもらえないかも」という不安を感じてしまいます。また、兄弟のなかで、いつも「よくできる子」の方だけがほめられていると、「親は結果だけしか見てくれない」「親の愛情を得るには、結果を出さければならない」というむなしさとプレッシャーを感じてしまいます。


これも、時々あるかもしれませんね。

「おめでとう!これで目標まであと●●だ!その調子で頑張ろう!」みたいな感じでしょうか。それほど気にしない部下も多いとは思いますが、褒めるときは褒めるだけ、にしておいた方がよい場合もありそうです。

ということで、今日は以上です。