Learning Web

起業、人事、アジア、などなど

「リーン・スタートアップ」からの学び

1年前、事業を創るにあたって手に取ったこの本、『リーン・スタートアップ』。

シンガポールからタイへ、2か国目のビジネスを考える上で1年ぶりに見直すと、改めて自分にグサグサと突き刺さる感覚があります。いずれも当たり前の事ばかり書いてあるようで、やってみると実際には難しい、でもとても重要なポイントがいくつもあります。改めていくつか;

リーン・スタートアップ

リーン・スタートアップ


●製品ではなく、ビジョンにコミットする
ただ良いものを作ることにフォーカスするのではなく、「スタートアップが持つビジョンを実現させることにコミット」する。

所感)スタートアップ担当者こそ”Why”を語る必要があります。とはいえ理想でメシは食えないので、誰しもつい”モノ売り”に走ってしまいがちなわけですが・・・。でもやはり「まだ市場に無いもの」を買ってくれる初期顧客の創造にはWhyは不可欠なんだ、と思います。

●「学び」の重要性
「学び」という要素が、リーン・スタートアップをする上で非常に重要なポイント。「学びに繋がらないことは全て無駄」と考える。

所感)いくら足を動かしても”仮説”が無ければ”学び”は積み重なっていきません。質の高い仮説を立て、それに基づき意味のあるアクションを取れるかどうかで、活動の効率は飛躍的な差を生みことを実感しています。(例えば誰に会いに行くのか、会った人に何を質問するのか、どんなアドバイスを求めるのか)

●構築→計測→学習のプロセスを「高速」に回す
イデアを顧客に届けられる製品にすること=構築
製品を使った顧客からの反応を計測すること=計測
計測したデータから方向転換するかどうかを学ぶこと=学習
この3つを何度も繰り返し、”正解”に近付ける。最初の「構築」においてはMVP(minimum viable product:実用最小限の製品)が大事。小さな成功を創る。

所感)リーンスタートアップでは、「顧客からの反応」をもとに商品を創る、ということがキモです。その為には商品を創りこむ事にエネルギーを遣いすぎず、ミニマムの商品からスタートします。売り手理論で最初から商品を作りすぎてしまうと、時間を浪費してしまう事になりかねません。


どうも走りまわってしまう癖があるのですが、時には立ち止まって考えながら、仕事をしていきたいと思います。
スワンナブーム空港にて